タイトル:記録としての記憶
展示作家:河北直治+水辺荘
展示期間:9月10日(金)〜10月11日(日)
展示会場:黄金町バザール2020 「アーティストとコミュニティー」
横浜の水辺を愛する市民団体から始まった水辺荘は、大岡川に面し公共性の高い「桜桟橋」を有する黄金町を拠点にAIR(アーティストインレジデンス)制度を利用し2012年から活動しております。この河川、桟橋、空家、高架下がコンパクトに密接している特異な環境によりSUP等による活発な河川利用活動が成立しており、この立地特性を整理分析し黄金町界隈の未来へ引き継いで行くことが重要と以前より考えております。今回、横浜の地形と歴史的観点から長年リサーチを重ね、多くのマップ及びアーカイブコレクションを有する河北直治氏に協力を依頼し、川のあるまち黄金町にてコレクションの一部を展示する場をつくることを提案し快諾いただきました。マップは立場や世代、文化的背景の異なる人々をつなぐ力を有します。期間限定ではありますが、この展示をきっかけに黄金町から多様な議論や活動が生まれることを期待しています。水辺荘も河北氏もアーティストではありませんがそれぞれ違った手法で川や街にフォーカスした地域価値の創造を目指してきました。アートとは文脈が異なりますが、水辺荘は異なるカルチャーがクロスオーバーする場に何より関心があります。2020年という大きな節目に我々の活動フィールドである横浜の水辺を河北氏のコレクションを介して紹介できる場をいただけたことを感謝しております。
展示場所は水辺荘の隣。日ノ出湧水の正面、大岡川にたなびくフラッグ作品の正面です。この機会に是非黄金町・日ノ出町にお立ち寄りください。
(一社)水辺荘 代表理事 山崎博史