「インフレータブル式SUPの衝撃」
水辺荘では春夏秋冬、休日平日を問わず早朝練習会やSUPツアー、初心者講習を開催しています。水辺荘では、日常的、継続的に水辺を楽しめるプログラムと場を提供することに注力してきました。身近な街の水辺を日常的に楽しんでいるレギュラーメンバーを育成していくことから、子供達やシニア層にも水辺との関わり方を広げてゆくスタンスをとっています。
我々は桟橋利用、河川利用の中核プログラムとして、2012年に流通し始めた空気で膨らむインフレータブル式のSUP、ボート、カヤックなどに注目しました。70Lほどのリュック程度の大きさにたため、スペースを取らない水上ギアは都市部の水辺にイノベーションを起こす気配がありました。
横浜でSUPを始めたきっかけ
2012年5月、初めて大岡川でSUPを浮かべた時のワンショットです。
SUPは、「ボード1枚とパドル1本」のシンプルな艤装で、手軽にあらゆる水辺に出ていくことができます。「持ち運びしやすい」「1人で組み立て・撤収ができる」ことから、高密な大都市の水辺のアクティビティーとして優れた活躍を予感させました。また、ボードの上に人が立って水上に浮かんでいる奇異な光景は、見慣れた街中の水辺の風景を一変させる力を秘めていました。
湘南ではすでに2000年くらいから見かけていたSUPですが、都市の水辺を定期的にSUPで楽しんでいる光景は、2010年ごろから大阪の中之島周辺で出現し始めたと記憶しています。これに近い環境を大きな艇庫を保有することが難しい我々でもインフレータブル式のSUPでなら実現できるように思えました。
早速インフレータブルSUPを4枚調達し、2012年5月に桜桟橋から初めて大岡川に進水させました。数回テストした結果、決して広くはない桟橋と流れの無い大岡川での使い勝手がよく、誰もがすぐに乗れるようになったSUPはこの地に定着してゆくような確信が持てました。
その後各地の都市河川で同様の広がりを見せ始め、今では横浜でもすっかり日常的なアクティビティーとして定着するようになりました。当時小さなスペースしか確保できない我々が具体的かつ定期的に始められるプログラムとしてはインフレータブル式のSUPを使うことがベストな選択でした。
これからの活動について
このような経緯から、現在『SUPという優れた水上アクティビティーをコアプログラム』として、『水辺という公共の場を体験し、まちと繋がり』ながら、『参加者が水辺の環境や働き方、住まい方、健康、コミュニティー、都市の公共性に関心を広げる』機会を得るための「水辺のサードプレイス」を提供していきたいと思います。
2018年には京急電鉄高架下に14feetのボードを保管できる艇庫を新設。本格的にスポーツとしてのSUP活動にも対応できる環境になっております。また、風や波の影響を受けにくい街中の水辺は練習ゲレンデとしても最適ですし、お子様や愛犬とSUPを楽しみたい方や初心者、シニアにも優しい環境となっておりますので是非有効にご活用ください。もちろん、スキルを身につけたその先のプログラムや、水辺と都市の関係を議論し実践していきたい方にも機会を多数ご用意しています。
ぜひ一度ご参加ください。
代表理事:山崎のインタビュー
標高0メートルから横浜のまちを眺める水上の旅 「SUPから見た景色は毎秒変化する」