今年も、桜の季節が終わろうとしています。
今年の桜祭りは比較的に気候にめぐまれ、開花の時期とまつりの時期があわさってとてもめぐまれた環境で開催されました。
このおまつりは、地元の有志の方達によって運営されています。大岡川さくら祭り実行委員会は毎年冬のはじまりごろから会合を重ねられて、育てられます。運営者側はじつはゆっくりと桜を楽しむひまなどありません。それでも、ここのまちにたくさんのひとたちが来てくれて、それでまちがもりあがればいいのではないか?という責任感によって成り立っています。とても頭がさがるおもいです。
(大岡川沿いのみち、大岡川プロムナードは露店が立ち並びとてもにぎやか)
今回水辺荘は、いくつかの場面でお手伝いさせていただきました。
さくら祭りの屋台ブースに出展させていただきました。大岡川ぞいの道路はマーケットになり、多くの人でにぎわいました。そんななかで私たちも水辺の魅力を伝えるために、自家製ドリンクの販売をしました。この場所でとどまり、この場所が横浜のなかでいかに希有ですてきな場所か、ドリンクを片手に感じていただいていたなら、とてもありがいです。さくらはとてもすばらしいです。しかし、そのさくらを楽しめる環境づくりのほうが実は大切なのです。そんなことを実感しました。
水辺荘のブース。水辺荘女子部のがんばり。
また、例年お手伝いしているE-BOATの体験クルーズのお手伝いももちろんさせていただきました。今回はいくつかの実験を行い、便によっては客単価をあげさせていただいて体験者の満足度がどうなるか図りました。また、桟橋から運航されるすべての体験クルーズをまとめてリリースを出し、リーチを図りました。結果、とてもたくさんの反響があり、(私のケータイ番号がまちがってWEBにあがっていたこともあり)毎日数本のお問い合わせがありました。予約ができないのか、当日どのくらい並ぶのか、当日傘を持っていってもいいのかなど、たくさんの問い合わせがあり、なかには「前回行ったけど、乗れなかったので、今回はなんとかならないのか?」と切実な参加希望者のお気持ちにも触れられました。
今回は、流域連携横浜と南区と往復するシャトル便を企画しました。こちらのみ予約を受け付けましたが、あっというまに満席になってしまいました。あらためて、さくらの時期の水上体験へのご要望が多いことを実感しました。
E-BOATは今年も大好評
南区の蒔田公園との間をシャトルしました。こちらは予約者のみをうけつけました。
SUPは、さくらの時期は水域が動力船でとても込み合うので、早朝を中心に数便だしましたが、これは経験者の方限定とさせていただきました。ちょっと初心者講習を行う余裕はこの時期はありません。もし来年さくらの時期にSUPをされたい方は、今年中に初心者講習を受けられることをお勧めします。
また、この時期は他の水域からもたくさんの船がやってきます。こういう方々が乗り降りできる施設がもっとあればいいのになとおもう一方、水上バイクの一部の方のように波と音をたてて去っていくのはなんだかなと思う面もあります。
横浜のカヤックの老舗団体シーフレンズさんたちの一団。先導しているのは水辺荘メンバーでもある糸井君。
さて、さくらの時期はたくさんのお客さんで黄金町、日ノ出町界隈はあふれかえります。これはこの街のポテンシャルだと思うのですが、地元の方に毎日がこういう感じだったらどうなのか、聞いてみました。そうすると「さすがにこれはちょっと雑然とし過ぎである」という意見が聞かれました。僕は、ここまで盛り上がる必要はないかもしれないけれども、黄金町がアートのまちづくりを始めたときに、そもそもまちに来訪者の回遊性を回復することを目指していたことを考えると、多かれ少なかれこういうまちを目指すということなんじゃないかなと考えました。みなさんはどうでしょうか?
公共空間を一年で最大に活用する「さくら祭り」が終わり、日常がもどってきました。私は水辺のまちがよりよいまちになるために、お手伝いをつづけます。(岩本)